結婚式と家族写真の出張撮影 HIROMI PHOTO

もうこれ以上悲しまないでください

投稿日:2014年3月11日

こんばんは。結婚式と家族写真の出張カメラマン、米山ひろみです。

あの東日本大震災から3年が経つのですね。
大切な人を亡くされた方の気持ちを想うと、言葉になりません。

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先日、自主上映会で「うまれる」という映画を見ました。その中で、出産予定日にお腹の中で亡くなってしまった赤ちゃんの事を、ママはずっと責め、悲しんでいたそうです。

しばらくして、ご夫婦が診療を受けた産婦人科の鮫島浩二先生が、おふたり宛にお手紙を送って下さいました。
その内容が、きっと、震災で大切なご家族を亡くされた方の心も癒してくれるのではないかと感じたので、引用させて頂きます。

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天国郵便局からのお便り

今年3月に産まれた「椿」ちゃん。
2660グラムで、出産予定日に産まれました。

でも、椿ちゃんは、産声をあげることはありませんでした。
待ちに待っていたこの日に、お空に帰ってしまったのです。

妊娠中は何の問題もなく、ママの麻紀さんもだんなさまも
おなかの赤ちゃんに話しかけたり、歌を歌ってあげたり。。。
毎日、順調に大きくなっていく椿ちゃんと、
本当に、幸せな時間を過ごしていたそうです。

ところが。。。

予定日の朝、目が覚めると、胎動がなく、不安な思いで病院に
いくと、既に心音がなく、

亡くなってしまっていました。

トツキトウカの間、時にはポンッ、ポンッ、とおなかを
蹴ったりしながら、小さな体で一生懸命生きていた命。

その、もうすぐ会える!と楽しみに思っていた命が、
突然その鼓動を止めてしまったのです。。。。

原因は今でも分かっていません。

椿ちゃんの心音が止まっていることを聞いた麻紀さんは、
半狂乱のようになり、

「おなかから出してしまったら、椿と一緒にいられなくなる。。
絶対おなかから出したくない」

そう、叫んでいたそうです。

しかし、だんなさまの

「きれいなまま早く出してあげよう」

という言葉で、翌日、椿ちゃんを出産されたようです。

陣痛をおこして、助産師さんに支えられながら、
だんなさまも立ち会った8時間の出産。

産声をあげることも、目をあけることもなかったけれど、
かわいいベビー服に包まれた、2660gの椿ちゃんを
抱いている麻紀さんは、本当にきれいで、とても幸せそうでした。

しかし、その後の2ヶ月は、病院を責めたり、自分を責めたり。。。
誰かに責められるのではないかという気持ちにもなり、
家にひきこもり、泣いてばかりの毎日だったそうです。

ところが、ある日、天国の郵便局からこんな素敵な
お手紙が届きました。

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〜天国郵便局より〜
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おとうさん、おかあさんへ

おとうさん おかあさん 悲しい思いをさせてごめんなさい。

天国を出発する前、神様から

「お父さんたちと一緒にいる時間は短いですよ。
それでも行きますか?」

と聞かれたとき、本当にショックで、悩みました。

しかし、あなたたちが仲睦まじく結び合っている姿を見て、
地上に降りる決心をしました。

たとえあなたたちに悲しい思いをさせても、たとえ一緒にいる
時間は短くてもあなたたちの子どもに数えられたかったからです。

そして私の夢はかなえられました。
おかあさん、わたしは確かにあなたの胎から生まれましたよね?
おとうさん、わたしは確かにあなたの血を受け継いでいますよね?

わたしは永遠にあなたたちの子どもです。
そのことをわたしは誇りに思います。

いまわたしは、あなたたちと共に過ごした、短いけれども
楽しかった日々に思いを馴せ、わたしに続き、あなたたちの
家族になりたいという きょうだいたちに
あなたたちのことを自慢する日々です。

わたしは親戚のみんなといっしょに元気にしていますので、
もうこれ以上悲しまないでください。

そして心から、「わたしの選びは正しかった」と言わせてください。

泣きたくなったとき、空を見上げてみてください。
わたしたちの姿が見えますよね。

ゆっくり体調を整え、まだかなあ?と愚痴っている
きょうだいたちを迎えに来てください。

わたしは永遠にあなたたちの子どもです。
そのことを私は誇りに思っています。

つばきより

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引用はここまでです。

もっと詳しくご覧になりたい方は、映画「うまれる」のブログをご覧下さいね♪

最後までおつきあいくださりありがとうございます。